お台場で仕事をしながらイタリア行きの準備を進めました。

先ずボローニャの語学学校に申し込みます。

学校とはイタリア語ではやり取りができないため、英語を少しだけ話せた奥さんが申し込みしてくれました。

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学校が滞在先のアパートを契約してくれ準備完了。

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「いざ出発！」

 イタリアに着いてからは、昼はイタリア語の語学学校に通い、夜はボローニャのレストランを食べ歩き修行先を探しました。

修行先をボローニャに選んだのは「生パスタ、ミートソース」を習得するためです。

ボローニャのレストランではお店でそれぞれパスタを作っているので、ソースはもちろんパスタにも個性があります。

自分が目指すミートソースの味を求めて食べ歩きます。

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修行したいお店が数件決まったのですが、会話ができないので伝えたいことを手紙に書いて直接店主に手渡すことにしました。

自分のプロフィールと思いを紙に下書きし、語学学校の先生に添削してもらい、手紙を持っていざレストランへ！

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しかし、苦戦します。

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なかなかOKがもらえないんです。

1ヶ月過ぎても修行先が決まりません。。
もともと3ヶ月分の滞在費用しかなかったため資金が減り焦る毎日。

「このまま何もせず、日本に帰るしかないのか・・・・」

 そんな時、語学学校にアルバイトの依頼が届きました。
ボローニャに1件だけあったお寿司屋が臨時の調理補助を探していたのです。

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運良くそのお店でアルバイトできることになり早速行ってみると、初日から寿司を握らせてもらいました。

六本木の居酒屋時代、元寿司職人の料理長から学んだ技術がこんなところで役に立ったのです。

その時、心から料理長に感謝し、
そして、「あの時はごめんなさい」と心の中で謝りました。

お寿司屋さんの方は、まさか寿司を握れる人がボローニャに居るとは思っていなかったので、本当にびっくりされ、「社員にならないか」とまで言っていただきました。

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高級な寿司屋だったので給料も良く、このままこのお店でお世話になろうかと思ったくらい(^^)

しかし、目的は稼ぐことではないので、アルバイトをしながらまた修行先を探しました。

とある街の待合所で待機していると、隣に同世代の日本人が座ってました。

ボローニャで日本人に出会うことは珍しかったため、勇気を出して声をかけてみたのです。

そこで出会ったのは、数年前から料理修行でボローニャに来ているタケシさんというコックでした。

待合所で意気投合しそのままバールへ。
すると、

「今度日本に帰るので、代わりのコックを探している」

「やってみないか！」

なんと・・・

                
しかもボローニャの予約の取れない超人気店　　

飛び上がるくらいの嬉しさ！！
まさかこんなラッキーな出会いがあるなんて。

二つ返事で「お願いします！！」と。

う～ん。

でも、よく考えてみるとなんで日本人のコックが、「やってみないか？」なんて偉そうに言えるのだろう？

それってお店のオーナーが言うセリフじゃないの？

なんて疑問も正直ありました。

数日後お店に招待していただき、お店のスタッフのまかないに同席させていただきました。

      
貫禄十分のシェフとイタリア人スタッフの中で緊張しまくりドキドキです。

まーイタリア人はよく話します。
緊張している僕をそっちのけで会話が盛り上がる盛り上がる。

たまにみんなで大爆笑。
僕も皆に合わせて笑ってみると、「○×○△、△○××！！」と話しかけられ、マズイと思いまた黙り込みました。

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お店に招待されわかったこと。

　　    
日本人コックのタケシさんはシェフから相当な信頼を得ていて、お店での発言権も持っていたという事。

だから「やってみないか？」なんて言えたんだ。

 それからまた数日後。
今度はお店のオーナーシェフ、マリオが僕たち夫婦をディナーに招待してくれました。

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食事の最後にマリオシェフがやってきて、「どうだ。やってみないか！」と言ってくれました。（たぶんそのように言ってくれていたと思います）

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タケシさんが僕らのことをシェフに話してくれていたので迷わず声をかけてくれたのです。

そして晴れてそちらのお店『スカッコマット』で修行することが決まりました。

続く・・・・・