錦糸町 イタリアワインと石臼自家製粉生パスタ
〒130-0012 東京都墨田区太平3-8-8 1階【錦糸町駅から徒歩5分】
営業時間
ランチ 11:30〜15:00
ディナー 17:00〜22:00
※ラストオーダー:1時間前
定休日:月曜日
ご予約、お問い合わせはこちら
03-5610-5151
ボローニャで出会った日本人コック、タケシさんのおかげで無事イタリア修行が始まります。
日本の調理場とイタリアの調理場でする作業はさほど違いがなかったため、思ったよりすんなりと仕事に入っていけました。
しかし、言葉の壁は大きく、マリオシェフや周りのスタッフには相当迷惑をかけたと思います。
食材や調理に関するイタリア語はお台場のレストランで覚えさせられていたため、なんとか仕事にはなりました。
雑用や仕込みの手伝いをやりながら、2日目からまかないのパスタ担当を任されます。
その日に使うパスタと食材が僕の目の前に置かれ。
瞬時にその食材と渡されたパスタ(イタリアにはものすごい種類のパスタがあります)でまかないを作るのです。
さぁ、腕の見せどころです!
イタリア人はハッキリしてます。
すごいわかりやすいんです。
まかないのパスタが気に入ったときはキスしてきます。(男から)
気に入らないとひと口も手を付けずふてくされて
「ユウジ。なんでこんなパスタ作ったんだ 怒 」と。
そんな調子なので、何回かパスタを作っていくうちに、イタリア人の好きな味と嫌いな味がわかってきたのです。
そして数週間後にシェフから認められパスタ場を任されることに。
上手くいくこと、いかないこと、いろいろありましたが、順調に時は進みます。
でも。
でもです。
1つ、大きな問題があったのです。
僕は本場のボロネーゼを学ぶためにボローニャに渡ったのですが、修行先のお店はボローニャ料理のお店ではなかったのです。
メニューにはミートソースはありません。
(※ボローニャでは「ミートソース」と呼びますが、ボローニャ以外の街では「ボロネーゼ」と呼びます。)
仕事は楽しく順調だったのですが、そこだけがいつも引っかかり、このまま続けていて良いのか?とまで考えたこともありました。
休日になるとマリオシェフと奥さんが僕たち夫婦をいろんな所に連れて行ってくれました。
泊まりで海に連れて行ってくれたり、バーベキュー、自宅の食事、レストランなどなど。
感謝しきれないくらい与えてくれるマリオシェフ。
しかしある時とても失礼なことを言ってしまったのです。
マリオ:
「ユウジはどうしてボローニャに来たんだい?」
僕:
「ミートソースを勉強したかったからです」
「・・・・・」
「・・・・・」
あ、まずい・・・・・(汗)
まずいことを言ってしまった・・・
でもマリオは聞いているのか聞いていないのかわからないくらいに聞き流していました。
シェフ マリオ
.
次の日。
お昼の営業が終わり、いつもは一度家へ帰り休むマリオが、帰らずに僕の前にやってきました。
大きな製麺用の台に玉子を割り、小麦粉と混ぜ合わせ、
それをこね、生地にして、綿棒で伸ばし包丁でカットし始めます。
それはボローニャ伝統の生パスタ「タリアテッレ」でした。
「ユウジ。今日からしばらくボローニャ料理を教える!」
マリオはこう言って、この日から数日間、特別授業が続きました。
タリアテッレ、ミートソース、ラザニア、トルテリーニ(生パスタ)・・・
ボローニャの伝統料理を、お店の営業後に、マリオがマンツーマンで教えてくれたのです。
ボローニャから程遠い南イタリア出身のマリオ。
でも10代の頃にボローニャに来たプロの料理人。
ボローニャ料理の全てを熟知していたのです。
マリオの故郷、南イタリア料理。
マリオのオリジナル料理。
そして、ボローニャ料理。
1年間、マリオからとても多くを学びました。
あれから約20年。
マリオのボローニャ料理を汚さないよう日々精進しています。
大好きなマリオ。
ありがとう!
「本当にグラッツェ !!! 」
おわり
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