イタリア修行

しかし、そのお店は

僕が目指しているボローニャ料理のお店
ではなかったのです（泣）

南イタリアのバジリカータという
街の料理主体のお店でした。

わかりやすく言うと
「仙台にある宮崎料理のお店」
といった感じでしょうか

生意気にも、
働くかどうか悩みました・・・・・・・

「どうしよう・・・

イタリアで働くことはできるけど、
ボローニャ料理のお店ではない・・・

しかし
レストランのオーナーシェフ　マリオと
面談して決めました。

「この人なら間違いない！」

「この人についていこう！」

どういえばいいのか
オーラが凄いのです。
 

これがシェフ！

というほどのすごみがあるんです。

休日になればマリオが自宅によんでくれたり、
BARやレストランに連れて行ってくれたり、
イタリアの海にも連れて行ってくれました。

一緒に居るたびに、その偉大さに感心します。

誰からも尊敬されて、誰からも愛される。
そんなマリオの背中を見ながら
修行してました。

お給料もいただき、とても親切にしていただいた
スカッコマットでの修行生活。

もう日本に帰りたくない！
なんて本気で思いましたが・・・・

一つだけ

そう一つだけ

まだやってないことがあるんです。

それはボローニャ料理の習得です。

そもそも、僕がイタリアに修行に行った１番の目的はボローニャ料理を学ぶことでした。

心の中で、もやもやがいつもありました。

ボローニャ料理とはミートソースやラザニアに代表される生パスタが有名です

イタリアに生パスタの種類は何百とありますが
麺棒を使って作るのはボローニャならではです。

マリオのお店は麺棒をつかって生パスタを作っていました。
お昼の営業が終わるとそこから毎日生パスタ作りです。

僕はパスタ場を担当していたので
お店で使うパスタ全てを作らせてもらってました。

ただ・・・

ミートソースやラザニアなどは
お店のメニューにはありません。

でもこれだけたくさんの経験ができているので
これで十分だ！とも思ってました。

ある日、お昼の営業が終わるとマリオに呼ばれました。

「ユウジ！」※私の名前です。

「今日からお前にボローニャ料理を教える！」

「えっ・・・？？？」

長くなってしまったので、
また後日、第２部に続きます・・・